アレッサンドロ ネスタ

昨日の試合は、更衣室でテレビ観戦であった。やはり、ミラノダービーだけあってチームの雰囲気は普段と違っていた。
この大試合の最も中心人物は、やはり、アレッサンドロ ネスタだったのだろう。昨日の試合を見た人はそれが納得できるはずだ。

ミランには、パト、ザンブロの不在はどうでもよい。問題は、ネスタが試合に出るかでないかだった。(前回の試合で大腿を痛めたのであった。)
傍から見たら、単なる一選手であるが、彼のミランにおける役割は相当のものである。
なぜなら、彼がディフェンスラインをすべて指揮するのである。彼が、いなければ、ミランのディフェンスラインは、腑抜けになってしうし、フェンスラインが締まれば、チームのリズムも良くなるのである。

通常、公式試合で登録されなかった選手の多くは、スタンドで試合を見るのであるが、一部の選手は、更衣室のテレビ観戦をする。
そこで 今回は、ネスタ選手の講義が始まった。(彼も興奮して試合の状況を解説し、誰がどうするべき、これは正しい動き、これは、まずい動き等いろいろ解説(独り言)をしていた。

バレージもそうだったし、コスタクルタもそうだったが、サッカーの奥深さを彼らの独り言を聞くと感じる。
たぶん、これは、彼らの感性だと思う。一概に経験だけでは、この奥深さは、学べないと思う。

彼ネスタが言うには、ディフェンス選手は、オフサイドになる状況は、みんな分かっている。しかし、オフサイドになる直前の状況、つまり、オフサイドを予測して、その直前に、ある駆け引きをしなければならないという。それが分からないとオフサイドを味方に出来ず、敵に回してしまうことになる。と言ったことであった。

要は、現状から、次に何が起こるか予想し、それに対してディフェンスラインが何を仕掛けるかである。

とにかく、今回のダービーでネスタがプレーしていたら、試合がガラッと変わっていただろう。

残念であった!

コメント

  1. *ネスタの記事嬉しいです*

    サンドロは優雅で豪華で素敵な

    世界一のセンターバックですよね!!

    無理せず長く現役続けてほしい。。

    彼のいないミランなんて・・・・

    考えられない。。。。

    遠藤様!彼の体のメンテナンス、

    よろしくおねがいしますね!!

    返信削除
  2. 初めまして。
    ネスタ馬鹿を自称するファンです。

    どれだけ悔しい思いをしているだろうと思っていたのでした。独りであれこれとめぐらせている彼のことば、そんなふうにこの試合を観たこと、教えていただいて久しぶりに号泣してしまいました。(昨季の13分の出場以来でした、笑)。
    またお邪魔します。
    ありがとうございました。

    返信削除
  3. 優秀な選手というのはその予測と判断力でもって
    きちんとお仕事をこなしているということですね。

    返信削除
  4. 初めまして
    お姿は何度かお見かけしましたが、blogをたまたま見つけて
    興味深く読ませていただきました。
    寡黙な感じがしますがネスタは意見があるんですね。

    以前のバレージの記事も、彼が監督をしないのは向いていないから…かと
    思っていましたが、いまだ目は衰えてい無い様子。
    さすがです。

    返信削除

コメントを投稿

人気の投稿