優秀な遺伝子

最近、特に思うが、日本という国は、その風習によってすごく損をしている国だと思う。
こちらイタリアでいう言う「できる人」「優秀な人」は、稼ぎが良いので、お手伝いさん、ベビーシッター、賄いさん、ガードマン等、多くの人を雇い、自分の活動を充実させている。
それに、できる男のその伴侶も優秀でバリバリのビジネスウ―マンという場合は、人を雇って自分達の生活しやすい環境を自分達の経済力で整えることができる環境である。
つまり、夫婦共にバリバリなビジネスマン、ウーマン達は、自分達の生活のために、しなければならない事、したい事、誰かに任せること等をハッキリ分けて、優雅で忙しい生活しているようだ。
あらゆる手段を使って自分達の生活を大変上手にコーディネートしている。
私のようなマッサージ師を始め、美容師、医者等も家に来てもらうのだ。

しかし、日本では、それが出来ない生活文化があるように思う。昔はそうでなかったようだが、戦後、みな平等意識が高まり、収入差もなくなってきているので、そうはいかなくなってきているのかもしれないが、どうだろうか。
日本では、会社で優秀な女性が、結婚した場合、育児、家事に専念するために、仕事を辞めてしまう場合が多い。というよりも辞めなければならなくなってしまう社会環境のようだ。
これは、日本の経済力の観点からみたら大きな損失のように感じる。

反対に、最近は、優秀な女性が、会社でも役職を持つようになっているが、そういう女性の多くが、結婚せず(できず)に、仕事だけに専念してしまう状況であったり、仕事と家庭の両立は、並大抵のことではないようだ。

どちらにしても、日本の優秀な女性は、結婚、仕事のどちらを選択しても難しい選択をしなければならないし、両方を選択したら自分の首を絞めるようなものになってしまう。
しかし、こちらイタリアは全く違う。

まあ、婚期を逃すとは、本人の気持ちの問題であるから、いつ結婚してもそれがその人の適齢期なのだから他人がどうこう言う問題ではない。思った時が婚期である。
しかし、出産は、そうはいかない。
出産できる時期は、自分で選べないので、仕事をバリバリやっている時期と、出産適齢期が重なり、仕事を辞めたくないので出産をあきらめてしまう。
こういうことがイタリアと違う感じがする。

先日、ロシア通の方のブログに、ロシアでは、結婚していない女性に対し、長老が、「早いうちに子供だけは産んでおきなさいよ。結婚は後でもできるから」というアドバイスをする言っていた。
これは、大変重要なことだと思う。

もし、優秀な女性達が子供を産まなくなってしまったら、日本は、優秀な遺伝子が、男性経由でしか残されず、女性経由で残されない環境に陥ってしまう。
これは、日本の将来にとってとてもマイナスだ。

優秀な男性、女性の両方の優秀な遺伝子を残していける環境に変えていかなければいけない。
所詮、国民を養ってくれる人、国を引っ張ってくれる人は、国民のほんの数%の人であり、その人たちの遺伝子は、しっかり残さねばならないと思う。
そのためにも シングルマザーが社会で認められるようにするとともに、勧めるくらいでないといけない。そのためにも海外労働者を受け入れて、女性が、家庭を持っても十分に余裕の生活ができる生活環境を作る事を考えるべきだろう。

こちらヨーロッパには、結婚しても豊富な資金があれば、アフリカ、南アメリカからの出稼ぎ者を、家事手伝い、ベビーシッターとして雇い、自分の仕事を続けているし、仕事も趣味も育児もバリバリの奥さんがたくさんいる。

女性が頑張れる環境が「日本の将来」の鍵だと思う。

コメント

  1. はじめまして。ミランの選手たちはウェイトルームで筋トレとかプロテイン飲むのは普通ですか?イブラヒモビッチとかゴツすぎますよね?

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  2. 遠藤さんの今回のブログはなんか身につまされました。
    自分が優秀な女性かどうかは置いといて。
    確かに日本の女性はたくさんのことを諦め、犠牲にし、献身的に会社や家庭に尽くしていると思います。
    結婚(出産)か出世か2択な場合が多いのも現実だと思います。
    遠藤さんみたいな考えの人がもっと増えれば、日本も変わってゆくのかなあ。

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