長崎先生

昨日、療養していた選手が、20日ぶりに帰ってきました。循環器系のトラブルだったので、我々にとっての通常のリハビリとは、違った復帰活動の開始です。
この選手は、とても個性的な選手で、なぜか分からないのですが、私と相性が合う選手で、私が今まで担当していました。
しかし、今回は、運動器系の問題ではないので、私は、担当しないであろうと思っていましたし、厄介なことには首を突っ込まない主義の私ですから、知らん振りしていましたが、そうはいかず、私が担当しなくてはならなくなってしまいました。

恥ずかしいことですが、今まで、新聞でしかその選手の様態を知らなかったので、詳しく知る必要があり、チームドクターに聞いても、さっぱり分かりません。ただ、これとこれをやればいいと言われたことは、かろうじて分かりました。
しかし、日本語での診断名すら知らず、内容もどのようなものか、現在の状態も把握できていませんでした。
たぶん、詳しく状況を日本語で説明されても分からないでしょうから、イタリア語で説明されたら、まったく皆無だろうし、聞かない方が良いだろうと思っていました。それに、チームドクターが、私に任せるくらいだから、特別注意することはないのだろうと、容易に考えてもいました。
しかし、やはり基礎は知っていないと 選手から聞かれたら困ってしまうし、選手よりも、知識が無いのも問題です。
どうすれば、良いだろうかと思いつつ、インターネットで色々探し、一応、基礎の基礎は、把握でき、次に具体的な事について知りたいが、誰に相談するのがベストであろうかと日本でお世話になったドクターを思い浮かべました。

そこで、この人しかいないというドクターがいることを忘れていました。
私にとっては、フィジカルドクターとしての認識が強く、私の先生へのイメージが、フィジカルコンディションからしか想像できず、循環器の疾患からは、全く想像ができませんでした。
私のブログのヘッダーにも書いている「長崎理論」の提案者である長崎文彦先生でした。まさしく彼こそ、この道の超スペシャリストでした。早速、先生をインターネットで探し、先生もブログを書いていることが分かりました。
私は、フィジカルの知識のABCを先生から教わり、この理論が私のフィジカルについての土台となり、選手のコンディショニングはこの理論をベースに行っています。先生からの基礎が無かったら、私のフィジカルの認識は、世間一般の薄っぺらいものになっていたと思います。今でも薄っぺらいですが。
先生に巡り合えたことをとても感謝しています。
早々、先生にコンタクトをとり、選手の状態におけるイメージ、そして、今後のトレーニングの方向性へのイメージができました。
やはり、スペシャリストは、ド素人にもわかるように説明してくれるものだと感激しています。

長崎先生のブログ









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