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トレーナー研修会のお知らせ

日本の方を対象にトレーナーの研修会をACミランの同僚たちと企画しました。

詳しい資料を希望される方は、下記のアドレスにメールをください。お送りいたします。
tomendo0001*yahoo.co.jp  ( *を@に変えてください )

鍼師

御無沙汰しています。
今シーズンも始まり、まだ、ミランで生活しています。
先程、サーチナでこんな記事を見つけました。
ドイツでは、日本の鍼師が活躍しているようです。時代は、流れているようですね。
私の生活は、変わりませんし、ドクターとの関係は、悪くなる一方です。
13年もACミランにいると、言いたいことも言いたくなります。

今年は、どうなるのでしょうか?

サッカースタイルより、監督の顔が重要

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みなさん お元気ですか?私は、それなりに生きています。先日のヨーロッパ選手権は、いかがでしたか?いろんな人(日本の評論家)がいろんな事を評論してますので、ここは、私も評論しなければ、13年もイタリアに居住している価値がないと思い、大切な休暇中なのPCの前にいます。 いろんな人が、このヨーロッパ選手権を評価しています。私も評価しますので、時間がおありの方は、ちょっとお立ち寄りください。 まず、これ写真を見てください。


これは、イタリア監督と、ドイツ監督です。 よーく見てください。どちらが、監督として魅力を感じますか?
サッカーは、どうしょうもない選手、個性的な選手、長所と短所がハッキリしている選手等、要は一般社会では、まともに生きていけないような人間をどう選ぶか!そして、どうまとめるかが監督の重要な仕事です。 ドイツの選手は、あまり知りませんが、イタリアの選手は、ツワモノが揃っていました。如何にして もどうしょうもない選手をまとめることができるか!それが、代表監督の重要な仕事です。(私の考えですが) 私が知る限りでは、イタリア監督のプランデッリは、予選の時から一貫していて全くブレていません。イタリアのFW選手は、世界でも有名な個性的選手 マリオバリテッリカッサーノです。この2人の選手を機能させた技量は評価できると思います。そういう観点からサッカーを見ていないのが日本人です。サッカーのスタイル、フォーメーションなど微々たるものです。サッカーは、生き物、人間がやっているのです。
そして、もし、この人がイングランド代表の監督を続けていたら、これもまたおもしろかったと思います この顔です。
やはり、監督は、顔で選ばないとダメと言うのが、私の経験からの主張です。
この顔も行けると思いますが、皆さんどうですか? 京都もこれから行くぞー!と思っていますが、最近、勝てないですね

講習会

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ご無沙汰しています。
今シーズンもあと数日で終了となります。リーグ後半は、色々あり、怪我人も多く、来シーズンは、どうなることでしょうか?この怪我人が多かったというのが、我々の契約更新に対して、どのような影響があるかは分かりません。だからと言って いつもの様に行くしかありません。

ところで、昨日、クラブの医療関係者(育成部も交えて)集めて、心肺蘇生法の講習会を開きました。私は、これで3回目でした。1回は、日本でまだ若い頃に、そして 5年前にACミランで言葉もろくに分からず、理論の試験もしましたが、イタリア語では、実技のテストも言葉が出なくて苦労した憶えがあります。
今回は、さすがに、実技は、難なく合格しましたが、理論は、相変わらず分からず、辞書を引きながらやり、結果は分かりません。メールで送ってくるとのことです。

今年は、日本でも、イタリアでも、心臓に関わる事故がありました。
いつどこで起こるか分かりませんから、皆さんも 1度講習会を開いたら良いと思います。個人でも受講できると思いますが、友人とみんなで、それぞれのクラブが、講師を呼んでできるのではないでしょうか。



これじゃ まずいから!

一度は講習会を開きましょう。














有終の美ではないけれど

昨日の試合で今年度のヨーロッパチャンピオンズリーグの敗退が決まった。
毎年あるこの大会だが、いつもの大会、そして、いつもの試合とは、ちょっと違った思いの選手もかなりいたようだ。
というのは、ミランの年配のスター選手は、今年で契約が切れる者が多く、更新しないであろうと言われている選手もいる。

そして、昨日の試合は、今年の最も大切な試合で、自分達よりも格上と世間で言われているバルセロナを相手に ホームで0-0の引き分けで終え、そして迎えたこの大一番という試合だった。
この試合を自らのサッカーの大集成と考えていた選手も何人かいたからだ。

私は、トヨタカップの決勝戦に2回、ヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝戦に3回と今までに多くの大試合に帯同した経験があるが、その時とは、また一味違った雰囲気の緊張をヒシヒシと感じた。

試合終了後、涙を流す選手こそいなかったが、自らが最も緊張する試合で戦うことのできたすばらしさを味わうことができたという感慨無量の選手がいたことをその態度から感じた。



そんな私自身もこのような事を感じるほど外からチームを見ていたんだとハッとした。

試合帯同

昨日、急に明日のバルセロナ戦に帯同することになった。
あまり隠れてばかりで試合に行かないのは、良心がとがめるので、快くOKした。
まあ、選手に聞かれれば、必要と感じてくれているなら行きたくなる。

常日頃から、私は、「試合に行きたいか」と聞かれたら 「行きたくない。」と答えているが、選手から直接、聞かれたら、「私は、お前が必要ならいつでも行く」と答えていた。しかし、それをふまえてドクターに言う選手はあまりいない。(昔は、時々あったのだが!)

昨日の練習後、選手が直接ドクターに「エンドーは行けると言っていた」と伝えると、すかさず、ドクターが私のところに来て、「お前は、行きたくないと言ったではないか」と言われたので 「そうです。行きたくないです。 しかし、選手が必要とするなら、喜んで行きます。」と答えたので、ドクターの顔色が変わった。私に対するドクターの対応が変わるだろうが、これはしかたがない。これが、私の本性だし、他人にどう思われても関係ない。
きっと大事な試合だから私が行きたいと思っていると、ドクターや同僚の中には想像している者もいるであろうし、私の代わりに行けなくなった同僚は、思っても当たり前だ!
まあ、なるようになると思えば、どうって事はない。大切な事は 明日の試合に勝つ事だ。

ただ、前回の試合のように自宅で一人の観戦者として試合を観れないことは、ちょっと残念だ。
まあ、ミランの一員として何か出来る事があれば、しなければならない事は、給料を貰っているから当たり前だ!
では、行ってくるか!

大一番

ご無沙汰しています。サボって1ヶ月が過ぎてしまいました。

今日は、今年一番の重要な試合です。チャンピオンズリーグ 準々決勝で 対戦相手は バルセロナです。あと3時間ほどで始まりますが、どうでしょか。
先発されるであろうメンバーの2人の選手の怪我からの復帰に関わりましたから、じっくり観戦したいと思います。
先発メンバーは、まずまずのメンバーですが、怪我からの復帰選手ついてのフィジカルコンディションは、何とも言えない状態です。あとは、経験を活かしてどうにかしてほしいのですが、そう簡単にはいかないでしょう。
それから、この試合は全く個人的なことですけど、私の来年のことも絡んでいるのでお酒なしでの観戦です。(というより、花粉症でお酒を飲んだら症状がひどくなるのが怖くて禁酒しています。)

選択すること

先日、久しぶりに昔治療していた患者さんから連絡があり、2年ぶりに訪問してみました。
前回は、外反母趾の手術後の腰痛で数回治療し、今回は、頚背部の違和感でした。

そこで 私は、前回の外反母趾の術後が、どうなったかが気になったので聞いたところ、面白い返事が返ってきました。

以下、その会話。
患者;「遠藤君が来てくれてたときの外反母趾手術は、この右足、痛かった方の足だよ。上手く治っているだろう! そして、その後、反対の左足も手術したんだよ。見てご覧!痛みこそ無いけど 変な音もするし、変形しているだろう!」

私;「明らかに違いますね!」

患者;「手術した医者が違うんだけど、面白いだろう!」

私;「どうして面白いの?」

患者;「なぜ面白いかというと、右側は、保険が利かないプライベートの病院での結果、つまり、お金を掛けた足。そして、左側は、健康保険が利く病院でやってもらった足だよ。そう、お金がかかってない足だよ。」

私;「うーん」

患者;「やっぱり、良いものを得るには、お金を出さなきゃダメなんだよ!まあ、命に関係ないからいいけどね。」

お金持ちの人は、医者を選ぶことができ、より良い治療を受けることができる。そして、能力のある医者は、それに似合う報酬を得ることができる。
良いのか、悪いのか、皆さん賛否両論でしょうが、これは、市場原理が働いた国です。

現在の日本では、お金を出さなくても良い治療を受けることができます。少なくても諸外国よりも、そうだと思います。
それは、日本には、凄いお金持ちもいないし、凄い貧乏な人もいないということからなんでしょうか。
そして、今後もそのようなつもりで行けると思って良いのでしょうか。

ところで、先日、私の日本の友人が、お母さんが、いつ息をひきとるか分からない状態だと言い、その様子を話してくれましたが、彼が興味深いことを言っていました。

「俺の母ちゃん、いつ行ってもおかしくない状態だそうだけど、今の医療ってのは、凄いよ!死なせないんだから! 昔なら とっくにあの世に行っているんだろうし、第一、本人は、もう呆けていて、何も分かっていないんだ。そして、それにお世話してくれる人もつけてくれるんだよ。凄いよ。」
「そして 何よりも凄いのは、その医療費の大半は、国が出してくれるんだから!これまた凄い国だよ 日本は!」

「これじゃ 税金いくら集めても足りないわ…

至急 送金

今、娘から久々のメールが届いた。

「先日、お爺ちゃんが振り込んでくれたお金で後期の学費を払ったら、通帳に45ドルしか残ってないの。 クレジットカードでは、支払いできない時もあるから、どうしたら良いの?」

「どうしたら良いのってメール送られてきても どうしようもないよ!」

「そうだな! 一つ簡単な方法がある。お前が得意なお化けみたいな化粧をして、ミニスカート穿いて 道端に立っていれば いくらーって聞かれるから 好きな金額を言えばくれるよ!そして ちょっとやさしくしてあげればいいんから!」

とは 親として言えないから、今、送金した。

がっかり

前回のブログで 最後に「まるで他人事」などと書いたが 、そうはいかなくなってしまった。
膝の調子は、予想以上に良かったのだが、今まで負担を掛けていなかった内転筋に昨日の練習中、違和感が出てしまった。ここは、古くからの友人みたいな箇所である。(2006年のワールドカップは、このために棒に振ってしまった)
今年に入っても同部に時々、違和感を起こした経験があり、MRIの検査をしても古傷はあるが、新鮮な損傷はないということだった。

結局、きのうの段階で今朝の様子で決めようという事になったが、この手の痛みは、私の経験から99%無理だと思ったが、その通りになってしまった。
この選手が出場できれば、今日の試合に勝つ可能性もグンッとアップしたと思うが、そうは簡単にはいかないようになっている。
しかし、同ポジションの選手も今日は調子が良いようなので彼に期待したい。
きょうは、ゆっくりテレビ観戦だ。

先程、今日の仕事を終えて まさしく「他人事」モードに入った。

バランスをとることで痛みは軽減!

普段、担当してない選手から、いきなり膝がもうダメだ!お前何か出来るか?
と 聞かれた。
多くのケースでイタリア人の治療(西洋医学)を信じている選手も、最後の手段として、「溺れるものは、わらわも掴む」の思いで、全く信用していない世界を頼ってくる。 それが、私のポジションである。 
私は、OK!(内心は不安)試してみましょう と返事をする。 この選手は、もう何回も膝の手術を受けており、手ごわい相手である。しかし、私の同僚達(ドクターを含め)は、その膝の痛みの部分しか見ていないが、最も重要な事は、その痛みの部分に負荷を掛けないようにするということである。 したがって、そこに掛かるストレスを軽減する事が必要だと説明した。
私は、いつも、同僚の痛みを取ろうとする治療に疑問を感じており(それで痛みが取れるの?)、なぜそこに痛みが出るのかを見るべきだと思っていたし、その痛みがなぜ起こるかを考えるべきだと思っていた。
そこで いつもの様にエンドーチェックをし、結果としては、お尻の筋の問題と判断した。 お尻の筋の左右差を確認し、その緊張している筋をほぐすとともにスクワットテストを施行し、その際のどの角度で痛みを感じ、そして、その痛みの度合いを調べてみた。 この痛みの原因は、中殿筋と内転筋のバランスの問題から生じたものと推測されたし、患側の足底のアーチが極端に下がっていた(勝手に私が思っただけ)
そこで スクワットを施行する際、どの角度で痛みを感じ、どの方向に膝を引っ張れば、その痛みが軽減するかを確認した。 結果として、下腿を内旋すると刺すような痛みはないようだ。 この内旋位を保ってプレーさせれば、良い事が分かったし、それを選手に説明したら、本人も納得した。 キネシオテープでこの内旋位を保持し、トレーニングを行わせてみたら、本人は思った以上に痛みの軽減にびっくりしていた。
一般の方には、ちょっと分からないかもれませんが、要するに、痛みをとるには、その上下の関節の動きを確認し、それをしっかり矯正すれば、痛みはかなり軽減されるという事です。
もっと結論的に言うと、「木ばかり見ていて森を見ずでは治らない、人間の身体は、バランスだ!」 という事です。
いつも重要な時に試合に出れない彼を今度のJUVE戦では、どうにか出したいし、何か本人もそんな気持ちでいるようだ。



あと3日! どうなるかな! …

パローネ ド―ロ

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ここは、ミラン本社の来客用待合室です。 この6枚の写真が何か分かりますか?
ミランのファンの方でしたらすぐに分かるはずです。 パローネドーロ(バロンドール)受賞者の写真です。ミラン在籍中に6人もが受賞しているんです。 これはすごいことです。 7番目は誰になるのかな? そのときには、私はもういないだろう。 この内の2人に加えて、ロナルド、ロナルジーニョとも仕事をしたのだから、私は、幸せ者かもしれない。 





家庭の事情もあろうけど!

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最近、ブログが進んでいると思いませんか? アップするのは、いつも試合の前日か、当日。
そうなんです。先日のナポリ戦以来、試合に帯同していないのです。
別に何かやらかしたというのではなく、家庭の事情です。

ところで、今年に入って1日しか休暇がありませんが、試合に帯同しないとなると、こんなに楽な仕事はないと思うほど自分の時間が取れてますね。
ドクターは、どうのこうの言いますが、「家庭の事情」といえばすべてOKになってしまうのが、この国の良い所です。
まあ、文化の違いでしょうが、
「本当にこれで良いのでしょうか。」という事に時々遭遇します。


先日、医療部のミーティングで、ドクターが一人息子を職場につれてきました。ミーティングが始まっても子供を部屋の外に出そうという気配はありません。どうするのかな!と見ていると
ミーティング開始そうそう、我々に子供がいると迷惑かと聞くのです。
当然、我々トレーナーは、誰一人として問題ありなどという者はおらず、 私はあきれて、開いた口がふさがりませんでしたが、問題なく終了しました。
私も13年目のイタリア生活になりますが、まだまだ、この国には、理解できない文化の奥深さがあるようです。まあ、こちらイタリアは、こういうものかと、割り切って行こうと思い、それでその時は、終わりました。

そして、先日は、同僚のトレーナーが、今度は、4歳の自分の子供を膝の上に乗せてミーティングに参加しました。
これには、私は、びっくりしました。
そして、同僚達は、何も言わず、いつものように始まり、終了しました。
私は、ミーティングの終了後、すぐに一番の同僚のモロージを隅に呼んで聞くと、彼の答えは、まともでした。
「先日のドクターもそうだし、今日もそうだけど、これは常識のある人には出来ない事だよ。イタリア人が みんなこうだと思わないほうが良いよ。人のレベルの問題だからね!」
という答えが返ってきて一安心しました。

しかし、やっぱりイタリア人は病んでいることが、分かりました。

イタリアのリチア・ロンズーリ議員の行動をみてください。

詳しくは、こちらを!またはこちらを


灰色の猫は存在しない

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クロネコのタンゴという歌を知っている人は、このブログの閲覧者には、もう少ないだろう。この歌はイタリアの「Volevo un gatto nero」(黒猫がほしかった)が原曲である。詳しくはこちら
この黒猫はこちらイタリアでは不幸を呼ぶといわれているらしい。


ところで、どんな職種においても資格を持つという事は、そこに責任が生ずるということである。当たり前のことで、その道のプロフェッショナルなのだから、その専門分野においては、はっきりと白なのか黒なのか示さなければならない事になる。

私達の医療分野では、その白、黒を最終的判断するのは、医者である。この責任は大変重要である。
私のような針灸マッサージ師が、いくら白だ、黒だと言っても、それは、灰色と同じであると第三者には受け取られてしまう。それもあたり前で それだけの責任もないからだ。

特に筋肉系のトラブルは、骨折等のトラブルと違って、再発しやすいし、負傷した筋肉の部分だけの問題ではないので白、黒を判断するのは、とても難しい。
しかし、判断しなければならない。
これこそ経験が物をいう。いくら勉強しても自分が担当者になって、参考文献を尊重しながらも、その選手の患部の状態、身体全体のフィジカルの状態を総合的に判断しなければならない。


何となく良くなっているとか、痛みがないからとかではなく、それぞれの段階でのテストがネガティヴであることが必要で、そして、完全復帰までのプロセスにおいて 現時点はどこにいるのかを把握し、次のステップに進むべきかどうかを考えなければならない。
常に早すぎてはいけないし、かと言って遅すぎるのも良い事ではない。
いつも、このことでドクターと討論になってしまう。
前回の担当した足首の捻挫のリハビリでは、早く走り始めろといわれ、私は、まだ、その状態で無いから早すぎると主張し、今回は、その反対で、もう走り始めるべきだと私が言うと、まだだと言われ、討論になってしまう。
私は私なり、理論武装しているが、その言い方とタイミングがなかなか難しい。



そして、責任者である医者は、監督にこの選手は、使えるかどうかと聞かれたら、YESかNOかのどちらかの答えを言わなければならない。
まさしく、白か黒かで灰色という答えはない。


サッカーのピリオダイゼーション

勉強不足でした。(毎度の事ですが)
日本では、ピリオダイゼーション理論とかっていうのを もう皆さん知っていたんですね。 私は、何も知りませんでした。いろいろ探してみると奥が深いようです。
ベースとしては、この考え方正しいと思いますが、これからちょっと勉強始めます。

でも 長崎先生のブログの更新を見てからにしようかな。 次回のブログが待ちどうしいです。 もしかしたら、私の中のもやもやした部分がはっきりするかもしれません。


分かっている人は、分かっている

今日は、有意義な日だった。私のサッカーの師匠というか、私の担当選手が、いつもの毒舌で、若い選手に淡々と語りはじめた。
その内容がまさしくドンぴしゃり、サッカーというものを100%理解しているというか、物の道理を理解しているというか、この師匠は、教えられることなく、常に考えてサッカーをやってきたんだなーとつくずく感じた。

彼の訓示は、こうであった。
「お前は、スーパートップトップ選手になると言われて4年経っているのに、何ゴールしたんだ?」
これから始まって、「例えば、ロナルドは、2回も大怪我をしたし、練習に遅れたり、お酒も、タバコもやっていたし、いろいろ問題もあったが、彼の成績を知っているか?どこに出してもみんなが納得するすばらしい結果を出して現役を終了したんだ。これぞスーパースタートップトップだ。お前は、いつも怪我ばかりしているじゃないか!」

ここまでは、ごく普通の選手の意見である。
ここからが、この師匠のすごい洞察力だ。
「もっと自分の身体とプレーの質を考えろ!練習では、いつも軽い動きしかしていないのに、試合で50Mダッシュを何十本もしていれば、頑丈な身体だって壊れないほうがおかしい。それにお前の上半身は何だ!シュワルツ ネッカーか、まるでボディービルディングの選手じゃないか!」
「ベットに寝て(治療)いるのも良いけど、そこの根源を考えてみろ!いつまで経ってもスーパースタートップトップにはなれないぞ!」
と言うのである。全くその通りである。
「私も100%これに同意します」と 私もそこで言ってしまった。

いかに強い身体を作るかということよりも、いかにして怪我をしないような選手になるか。いかにサッカーに適した身体を作るか。もっと突き詰めて言うならば、その選手(プレースタイル)にあった身体を作るかが重要である。
人間の身体は、刺激を与えなければ、衰退し、刺激を与えすぎれば、壊れてしまう。その種のスポーツ、その選手のプレースタイルにあった適度な刺激が重要だ。そのために試合の分析は、とても重要だ。
そして、自分自身が何をすべきかを考えなければいけない。ただ、コーチの言う通り、トレーナーの言う通りにしても何も解決はしないのだ。トレーニングは、何でもやれば良いというものではない。 自分なりに自分の身体を考え、それから、実行することである。
これをこの師匠は、自分の経験から…

ハングリーほど強いものはないけれど

自国がこんな状況下で戦うチームと対戦する日本代表アンダー23は、苦戦するだろう。
彼らを上回る精神力とは、どのように養うことができるのだろうか?
サッカーはルール有きの戦争だ。ロンドンオリンピック目指して頑張ってほしい。

2月というトンネル

明後日から2月が始まります。 という事は、1月31日で終了する選手補強期間を終え、後半戦に突入するということにです。 毎年の事ですが、この2月を上手く通過できれば、シーズンは、必ず良い結果に終わるということです。 そのための最重要事項として、怪我人が少ないことが上げられます。つまり、どれだけの試合をベストメンバーで戦えるかということです。 「チャンピオンズリーグ」も再開し、「コッパ イタリア」もベスト4となり、一戦一戦がとても重要となって来るからです。 しかし、この寒い中、週に2試合を続ける訳ですから怪我人も出ない方がおかしいといっても良いのかも知れません。 まずは、怪我人を出さないようにする事が大切なのですが、これは、簡単ではありません。 したがって、いかにして怪我人を早く復帰させるかを考えなければなりません。 そこには、医療知識も技術も関係ありません。どれだけの時間を治療に費やせるかどうかということです。 この意味が、皆さんにはピンと来ないかもしれませんが、要は、朝から晩まで毎日治療していれば、少なくとも1日1回の治療よりも良いに決まっているという事です。 多くの怪我の基本的な治療とは、どれだけ血流を多くし、患部の新陳代謝を活発にさせるかです。怪我した部位に対してどれだけ血流を多くして栄養と酸素を送ってあげるかということです。 1日1回と1日3回では、1週間経過したら数段の違いが現れます。
ミランの選手の中には、年配選手、例えば、ガツ-ゾ、ザンブロ、アンブロ選手等は、怪我をしたら、だれからも指示されることもなく朝から晩まで治療をしている選手もいますし、その反対に怪我した日から休養日が始まったと勘違いしている選手もいます。
強いチームと強くなるチームは、ここに大きな違いがあるように思います。 これは、ビッククラブ、有名クラブ、伝統があるクラブ等関係ありません。クラブの中に厳しい雰囲気があるクラブには、これがキチンとできているように思います。 どんな有名選手が集まったチームでも怪我人に緊張感のないチームは、勝てません。反対に、無名選手の集まりでも怪我人に緊張感があれば、これから必ず強くなっていくチームだと思います。
あなたがサポートするクラブの怪我人の治療時間を調べてみてください。 これから伸びるチームかどうかすぐに判断できますよ。チーム練習以外の時間に怪我人が…

就活という疑問

最近、就職活動という言葉をよく耳にします。そして、就職先がないということも同様によく聞きます。
しかし、私が職人だから、そう思うものなのかもしれませんが、我々の世界で、就職先がないというと言うことは、どういう意味かと言えば、実力がない、能力がないという事を意味します。
これは、医者でも弁護士でもある意味同じだと思います。
したがって、ある種のスペシャリストには、この就職活動という言葉には縁がないと思うのです。職人は、どこかの会社に入って自分を鍛え、人に無い物を身に付けていくものだと思うのです。
例えば、サッカーの監督になりたいけれども、Jリーグでのクラブに就職先がないと言ったら、世間から笑われますよね。つまり、それは、その人の能力がないか、または、まだ、認められていないという事になります。
学生時代にある種の資格を取得して、就職先を探すというよりも勉強できる所を探すと言う事が大切です。お金を貰えて、勉強ができる所を探すというのが就職活動ということです。
最終的にそれが見つからなければ、給料(手当て)なしでも勉強させてもらうために見習いとして働かせていただきますという事になります。
私は、サッカーばかりやっていたので、先のことなど考えず、単純に経済学部に入り、大学生活を2年間過ごしたところで、進路をトレーナーの道に決めました。
大学で、フランス文学を勉強して大学、学校の先生になるのなら分かりますが、一般の会社に入ろうとしても入れないのが当たり前と思いますがいかがでしょうか。また、経済学部、法学部を卒業するというのも似たり寄ったりだと思います。
要するに、学生時代に、何のスペシャリストになるのかをはっきりさせずに4年間を過ごしたら、就職先は無いのが当たり前だと思うのですが、そうではないのでしょうか。
私の子供達も将来の職業の希望が何もなければ、まず、何でもいいから働いてみる。それから、必要ならそのための勉強をする方が良いと思うのです。
少なくとも大学へ行ってから考えるなどという昔の良き時代とは、これからの時代は違うと思いますが、皆さんはどうお考えでしょうか。

緊張の後の解放感

昨日の結果は、0対1で惜敗、試合内容は、ともかく、私が、担当した選手は、無事に任務を成し終えた。ハーフタイムには、特別なクリーム(熱く感じる)を塗って臨んだりしたが、まあ、彼のプレーには、問題はなかったので私もホットしている。 明日、精密検査をすることになったが、今朝、患部を触ってみて、昨日よりも筋の緊張は少なく、週末の試合には、問題が無いように思う。 これで、私の来年への首もつながったようだ。 昨晩の帰宅後、胃痛でキャベジンを飲んだりしたが、これは、ストレスからの胃痛なのだろう。
それにしても、試合内容は、冴えなかった気がするが、私の担当外のことなのでコメントは控えさせてもらう。 今日は、朝から、怪我人のリハビリ、そして、12時から、出場した選手等のリカバリー、そして出場しなかった選手は、練習といういつものパターンで午後4時には、すべてが終了し、帰宅した。 久しぶりに、赤ワインを飲んでほろ酔い気分でブログを書いている。
人間、適度なストレスは、心身ともに成長させるが、ストレスが強すぎると病気になってしまう。 人間は、そうなっている。 そのストレスが自分で分かれば、病気にはならないよう思うし、無理をして、できもしない事を遂行しようとするのが「人」なのかもしれない。 私は、できなければできないといい、無理なものは無理と言うようにしている。 それを他人がどう評価しようが関係無い。 ただ、家族がいるので、子供を食べさせなければならない。だから首にならないための計算はしているつもりだ。
水曜日には、コッパイタリアで森本選手が所属するNOVARAとの一戦があるが、私は、行きたくないから、帯同したくない事をドクターに伝えてある。 今週は、怪我人のリハビリに専念したい。

緊張!

今日は、私にとっての何回目のミラノダービーとなるのだろうか?
私の経験から、どんな試合でもそうだが、特にベストメンバーで臨めるかどうかで勝敗は決まるように感じている。 特に以前も書いたが中心選手が出場するかどうかは大変重要である。
今回、世界が注目するこのダービーを 私はハラハラドキドキして迎えることになった。 先週のアタランタ戦後、選手がふくらはぎの痛みを私に訴えてきた。本人は、さほど大したことではないように簡単に言ってきたが、触ってみるとかなりの炎症が起こっており、今日のダービーに間に合うか微妙な感じがしたからだ。 単なる打撲なら時間が解決してくれるであろうし、確実に良くなっていく。そして、肉離れなら今日の試合どころか数試合出場できないので そんなに心配する必要もない。時間的な余裕がある。 筋の緊張と炎症だけだから、5日間(実質的には、前日の練習ができるかどうかであるから4日間)で、練習ができるようにしなければならない。たかが筋の緊張だが、されど筋の緊張だ。その原因を解決しないと仮に良くなったように見えても再発するだろう。 ということで、今回のこの仕事は、最近にない緊張感に包まれている。

ドクターは、水曜日の時点で試合に出れるのかどうかと私に強く聞いてきたが、そんなこと分かるはずがない。分かれば、こんなところにいないで、もっと給料の良いところに行っている。
ただ、「昨日より良くなっている。」としか答えようがなかった。 しかし、ドクターの立場を察すれば、監督に対して出場の有無を早めに伝えなければならないのだから、ドクターに対するプレッシャーも察することができるのでしょうがないことだ。

同僚達は、自分が担当していないので高みの見物である。
いつものように親友であるモロージと相談し、ドクターに鍼を打つ許可を得るべきかどうかを相談したが、もし、試合に出れなかったら、すべてお前の責任になるぞ。と言われたが、結局、時間が無いので、最良の手段を選ぼうと考え、鍼治療を中心に、KINESIOテープ等を合わせて行う事にした。そして、ドクターに鍼を使う事を提案したが、ドクターもあらゆる手段を使ってでも良いと思う事をして良いという答えを簡単に得て、治療にのぞんだ。

まずは、炎症をとるためのに全力を尽くし、その後、硬結部をほぐす事に集中した。 幸いの事に、昨日の練習をこなせたし、昨晩…

「目指せ 国立!」高校サッカー選手権

今日、朝、起きて 日本のTVチャンネルをつけたら 高校サッカー選手権の決勝戦をやっていました。試合は、後半の20分でしたが、それから試合終了まで子供とハラハラ、ドキドキと感動しながら観させてもらいました。
なんと15年ぶりの高校サッカー選手権の観戦でした。昔は、何の違和感もなく高校生の青春サッカーを観ていて感動してましたし、昔の自分達の青春時代が蘇ってきたりもしましたが、今回の四日市工業と市船の試合も劇的な感動を呼ぶ試合展開で、一緒に観ていた子供も何らかの感動を憶えたようでした。
そこらの感動ドラマよりもよっぽど素晴らしいドラマだったように感じたのは、私達だけではなかったように思います。

ところで、この「高校サッカー選手権」というのは、単に「ユースカテゴリーにおけるサッカー」というより、独立したある特殊なスポーツであるのような感じがしました。
サッカーは、その民族によって表現方法が違い、その文化が現れます。
南米のサッカーとヨーロッパのサッカーとでは、同じスポーツには思えない程の違いがあり、また、同じ南米でもブラジルとアルゼンチンでは、戦い方も違います。
この「高校サッカー選手権」というサッカーもまた、ブラジルサッカー、アルゼンチンサッカーのように独特な雰囲気を持っているサッカーであると強く感じました。 そこには、選手それぞれが、「その状況で何が必要であるか」、「どうすれば試合に勝てるのか」、「そのために今どうすべきか」というサッカーの試合に臨む根本的な個人のアイデアなどが感じられず、「青春に悔いなし」で身体を張って無我夢中でがんばる。それが美しいと人々の感動を呼ぶのです。
例え、残り時間が、あと1分で、1点リードしていても、ボール回しなどをして時間を稼いだりは、絶対しない。もし、しようものなら、非紳士的なプレーで レッドカードでも受けてしまうかのようなそんなプレーばかりでしたね。
18歳前後の青年が、純粋に攻めて攻めて攻めまくる。残り時間がロスタイムであろうとも、自分達がリードしていようが、負けていようが、いつも一生懸命に同じことする。そこには、アイデアの欠片もない。ただ、ただ前進するのみだ。それが攻撃だ それがサッカーだ。 そして、それが、観ている者にとっては、大変美しく見え、結果の勝ち負け以上に美しく、そして、力一杯に戦って勝敗がきまる美しさが、また感動を…

些細なこと!

イタリア語では、いくつか発音に規則があります。
磯部(ISOBE)をこちらでは、イゾベと発音します。「S」の前に母音がある場合は、その「S」は濁ることになります。例えば、ESAME(試験)は、エッザーメと読み、そして 「S」を濁らずに発音するときには、「SS」とつづることになります。従って、ミランのコーチである「TASSOTI」コーチは、タソッティと呼ぶことになります。

以前、友人の磯部君が最初にミラノに来た時、宿泊先のホテルに 磯部「ISOBE」をお願いします。というと「イソッベ」はいませんが、「イゾベ」はいますというのです。そこで、その人は日本人ですかと聞くと、そうだと答えが帰ってきましたので そのイゾベをお願いしますと、言ったことがあります。


もう一つの規則に「H」を発音しません。私の奥様は、「HIROMI」ですが、「イロミ」という事になります。
前者のような「S」の発音ではそんなに問題は起こらないのですが、「H」を発音しないとなると、頻繁に友人とのやり取りで食い違いがおこります。
先日も、日本人ライダーの 「アガ」を知っているかといきなり聞かれ、誰だそれは!と私が聞き返すと、お前何も知らないな!イタリアでは有名な日本人だぞ!というのです。
私は、アガという漢字をイメージしましたが、漢字が浮かびません。結局、よくよく考えてみると、HAGAでした。
私には、「アガ」という発音から「芳賀」という漢字が連想できませんでした。とっさにアガを知っているかと言われて、頭の回転が速い人は、すぐに分かるのでしょうが、どうも私の頭はそういかないようです。

こんなこと どうでも良いことなのですが!


2012

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明けましておめでとうございます。

今年もドバイの合宿で新年を迎えました。
作晩のパーティーでも 特大パネット―ネが出てきましたが、とっても美味しかったです。

シーズンも後半戦に入ります。あと半分!