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選択すること

先日、久しぶりに昔治療していた患者さんから連絡があり、2年ぶりに訪問してみました。
前回は、外反母趾の手術後の腰痛で数回治療し、今回は、頚背部の違和感でした。

そこで 私は、前回の外反母趾の術後が、どうなったかが気になったので聞いたところ、面白い返事が返ってきました。

以下、その会話。
患者;「遠藤君が来てくれてたときの外反母趾手術は、この右足、痛かった方の足だよ。上手く治っているだろう! そして、その後、反対の左足も手術したんだよ。見てご覧!痛みこそ無いけど 変な音もするし、変形しているだろう!」

私;「明らかに違いますね!」

患者;「手術した医者が違うんだけど、面白いだろう!」

私;「どうして面白いの?」

患者;「なぜ面白いかというと、右側は、保険が利かないプライベートの病院での結果、つまり、お金を掛けた足。そして、左側は、健康保険が利く病院でやってもらった足だよ。そう、お金がかかってない足だよ。」

私;「うーん」

患者;「やっぱり、良いものを得るには、お金を出さなきゃダメなんだよ!まあ、命に関係ないからいいけどね。」

お金持ちの人は、医者を選ぶことができ、より良い治療を受けることができる。そして、能力のある医者は、それに似合う報酬を得ることができる。
良いのか、悪いのか、皆さん賛否両論でしょうが、これは、市場原理が働いた国です。

現在の日本では、お金を出さなくても良い治療を受けることができます。少なくても諸外国よりも、そうだと思います。
それは、日本には、凄いお金持ちもいないし、凄い貧乏な人もいないということからなんでしょうか。
そして、今後もそのようなつもりで行けると思って良いのでしょうか。

ところで、先日、私の日本の友人が、お母さんが、いつ息をひきとるか分からない状態だと言い、その様子を話してくれましたが、彼が興味深いことを言っていました。

「俺の母ちゃん、いつ行ってもおかしくない状態だそうだけど、今の医療ってのは、凄いよ!死なせないんだから! 昔なら とっくにあの世に行っているんだろうし、第一、本人は、もう呆けていて、何も分かっていないんだ。そして、それにお世話してくれる人もつけてくれるんだよ。凄いよ。」
「そして 何よりも凄いのは、その医療費の大半は、国が出してくれるんだから!これまた凄い国だよ 日本は!」

「これじゃ 税金いくら集めても足りないわ…

至急 送金

今、娘から久々のメールが届いた。

「先日、お爺ちゃんが振り込んでくれたお金で後期の学費を払ったら、通帳に45ドルしか残ってないの。 クレジットカードでは、支払いできない時もあるから、どうしたら良いの?」

「どうしたら良いのってメール送られてきても どうしようもないよ!」

「そうだな! 一つ簡単な方法がある。お前が得意なお化けみたいな化粧をして、ミニスカート穿いて 道端に立っていれば いくらーって聞かれるから 好きな金額を言えばくれるよ!そして ちょっとやさしくしてあげればいいんから!」

とは 親として言えないから、今、送金した。

がっかり

前回のブログで 最後に「まるで他人事」などと書いたが 、そうはいかなくなってしまった。
膝の調子は、予想以上に良かったのだが、今まで負担を掛けていなかった内転筋に昨日の練習中、違和感が出てしまった。ここは、古くからの友人みたいな箇所である。(2006年のワールドカップは、このために棒に振ってしまった)
今年に入っても同部に時々、違和感を起こした経験があり、MRIの検査をしても古傷はあるが、新鮮な損傷はないということだった。

結局、きのうの段階で今朝の様子で決めようという事になったが、この手の痛みは、私の経験から99%無理だと思ったが、その通りになってしまった。
この選手が出場できれば、今日の試合に勝つ可能性もグンッとアップしたと思うが、そうは簡単にはいかないようになっている。
しかし、同ポジションの選手も今日は調子が良いようなので彼に期待したい。
きょうは、ゆっくりテレビ観戦だ。

先程、今日の仕事を終えて まさしく「他人事」モードに入った。

バランスをとることで痛みは軽減!

普段、担当してない選手から、いきなり膝がもうダメだ!お前何か出来るか?
と 聞かれた。
多くのケースでイタリア人の治療(西洋医学)を信じている選手も、最後の手段として、「溺れるものは、わらわも掴む」の思いで、全く信用していない世界を頼ってくる。 それが、私のポジションである。 
私は、OK!(内心は不安)試してみましょう と返事をする。 この選手は、もう何回も膝の手術を受けており、手ごわい相手である。しかし、私の同僚達(ドクターを含め)は、その膝の痛みの部分しか見ていないが、最も重要な事は、その痛みの部分に負荷を掛けないようにするということである。 したがって、そこに掛かるストレスを軽減する事が必要だと説明した。
私は、いつも、同僚の痛みを取ろうとする治療に疑問を感じており(それで痛みが取れるの?)、なぜそこに痛みが出るのかを見るべきだと思っていたし、その痛みがなぜ起こるかを考えるべきだと思っていた。
そこで いつもの様にエンドーチェックをし、結果としては、お尻の筋の問題と判断した。 お尻の筋の左右差を確認し、その緊張している筋をほぐすとともにスクワットテストを施行し、その際のどの角度で痛みを感じ、そして、その痛みの度合いを調べてみた。 この痛みの原因は、中殿筋と内転筋のバランスの問題から生じたものと推測されたし、患側の足底のアーチが極端に下がっていた(勝手に私が思っただけ)
そこで スクワットを施行する際、どの角度で痛みを感じ、どの方向に膝を引っ張れば、その痛みが軽減するかを確認した。 結果として、下腿を内旋すると刺すような痛みはないようだ。 この内旋位を保ってプレーさせれば、良い事が分かったし、それを選手に説明したら、本人も納得した。 キネシオテープでこの内旋位を保持し、トレーニングを行わせてみたら、本人は思った以上に痛みの軽減にびっくりしていた。
一般の方には、ちょっと分からないかもれませんが、要するに、痛みをとるには、その上下の関節の動きを確認し、それをしっかり矯正すれば、痛みはかなり軽減されるという事です。
もっと結論的に言うと、「木ばかり見ていて森を見ずでは治らない、人間の身体は、バランスだ!」 という事です。
いつも重要な時に試合に出れない彼を今度のJUVE戦では、どうにか出したいし、何か本人もそんな気持ちでいるようだ。



あと3日! どうなるかな! …

パローネ ド―ロ

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ここは、ミラン本社の来客用待合室です。 この6枚の写真が何か分かりますか?
ミランのファンの方でしたらすぐに分かるはずです。 パローネドーロ(バロンドール)受賞者の写真です。ミラン在籍中に6人もが受賞しているんです。 これはすごいことです。 7番目は誰になるのかな? そのときには、私はもういないだろう。 この内の2人に加えて、ロナルド、ロナルジーニョとも仕事をしたのだから、私は、幸せ者かもしれない。 





家庭の事情もあろうけど!

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最近、ブログが進んでいると思いませんか? アップするのは、いつも試合の前日か、当日。
そうなんです。先日のナポリ戦以来、試合に帯同していないのです。
別に何かやらかしたというのではなく、家庭の事情です。

ところで、今年に入って1日しか休暇がありませんが、試合に帯同しないとなると、こんなに楽な仕事はないと思うほど自分の時間が取れてますね。
ドクターは、どうのこうの言いますが、「家庭の事情」といえばすべてOKになってしまうのが、この国の良い所です。
まあ、文化の違いでしょうが、
「本当にこれで良いのでしょうか。」という事に時々遭遇します。


先日、医療部のミーティングで、ドクターが一人息子を職場につれてきました。ミーティングが始まっても子供を部屋の外に出そうという気配はありません。どうするのかな!と見ていると
ミーティング開始そうそう、我々に子供がいると迷惑かと聞くのです。
当然、我々トレーナーは、誰一人として問題ありなどという者はおらず、 私はあきれて、開いた口がふさがりませんでしたが、問題なく終了しました。
私も13年目のイタリア生活になりますが、まだまだ、この国には、理解できない文化の奥深さがあるようです。まあ、こちらイタリアは、こういうものかと、割り切って行こうと思い、それでその時は、終わりました。

そして、先日は、同僚のトレーナーが、今度は、4歳の自分の子供を膝の上に乗せてミーティングに参加しました。
これには、私は、びっくりしました。
そして、同僚達は、何も言わず、いつものように始まり、終了しました。
私は、ミーティングの終了後、すぐに一番の同僚のモロージを隅に呼んで聞くと、彼の答えは、まともでした。
「先日のドクターもそうだし、今日もそうだけど、これは常識のある人には出来ない事だよ。イタリア人が みんなこうだと思わないほうが良いよ。人のレベルの問題だからね!」
という答えが返ってきて一安心しました。

しかし、やっぱりイタリア人は病んでいることが、分かりました。

イタリアのリチア・ロンズーリ議員の行動をみてください。

詳しくは、こちらを!またはこちらを


灰色の猫は存在しない

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クロネコのタンゴという歌を知っている人は、このブログの閲覧者には、もう少ないだろう。この歌はイタリアの「Volevo un gatto nero」(黒猫がほしかった)が原曲である。詳しくはこちら
この黒猫はこちらイタリアでは不幸を呼ぶといわれているらしい。


ところで、どんな職種においても資格を持つという事は、そこに責任が生ずるということである。当たり前のことで、その道のプロフェッショナルなのだから、その専門分野においては、はっきりと白なのか黒なのか示さなければならない事になる。

私達の医療分野では、その白、黒を最終的判断するのは、医者である。この責任は大変重要である。
私のような針灸マッサージ師が、いくら白だ、黒だと言っても、それは、灰色と同じであると第三者には受け取られてしまう。それもあたり前で それだけの責任もないからだ。

特に筋肉系のトラブルは、骨折等のトラブルと違って、再発しやすいし、負傷した筋肉の部分だけの問題ではないので白、黒を判断するのは、とても難しい。
しかし、判断しなければならない。
これこそ経験が物をいう。いくら勉強しても自分が担当者になって、参考文献を尊重しながらも、その選手の患部の状態、身体全体のフィジカルの状態を総合的に判断しなければならない。


何となく良くなっているとか、痛みがないからとかではなく、それぞれの段階でのテストがネガティヴであることが必要で、そして、完全復帰までのプロセスにおいて 現時点はどこにいるのかを把握し、次のステップに進むべきかどうかを考えなければならない。
常に早すぎてはいけないし、かと言って遅すぎるのも良い事ではない。
いつも、このことでドクターと討論になってしまう。
前回の担当した足首の捻挫のリハビリでは、早く走り始めろといわれ、私は、まだ、その状態で無いから早すぎると主張し、今回は、その反対で、もう走り始めるべきだと私が言うと、まだだと言われ、討論になってしまう。
私は私なり、理論武装しているが、その言い方とタイミングがなかなか難しい。



そして、責任者である医者は、監督にこの選手は、使えるかどうかと聞かれたら、YESかNOかのどちらかの答えを言わなければならない。
まさしく、白か黒かで灰色という答えはない。


サッカーのピリオダイゼーション

勉強不足でした。(毎度の事ですが)
日本では、ピリオダイゼーション理論とかっていうのを もう皆さん知っていたんですね。 私は、何も知りませんでした。いろいろ探してみると奥が深いようです。
ベースとしては、この考え方正しいと思いますが、これからちょっと勉強始めます。

でも 長崎先生のブログの更新を見てからにしようかな。 次回のブログが待ちどうしいです。 もしかしたら、私の中のもやもやした部分がはっきりするかもしれません。


分かっている人は、分かっている

今日は、有意義な日だった。私のサッカーの師匠というか、私の担当選手が、いつもの毒舌で、若い選手に淡々と語りはじめた。
その内容がまさしくドンぴしゃり、サッカーというものを100%理解しているというか、物の道理を理解しているというか、この師匠は、教えられることなく、常に考えてサッカーをやってきたんだなーとつくずく感じた。

彼の訓示は、こうであった。
「お前は、スーパートップトップ選手になると言われて4年経っているのに、何ゴールしたんだ?」
これから始まって、「例えば、ロナルドは、2回も大怪我をしたし、練習に遅れたり、お酒も、タバコもやっていたし、いろいろ問題もあったが、彼の成績を知っているか?どこに出してもみんなが納得するすばらしい結果を出して現役を終了したんだ。これぞスーパースタートップトップだ。お前は、いつも怪我ばかりしているじゃないか!」

ここまでは、ごく普通の選手の意見である。
ここからが、この師匠のすごい洞察力だ。
「もっと自分の身体とプレーの質を考えろ!練習では、いつも軽い動きしかしていないのに、試合で50Mダッシュを何十本もしていれば、頑丈な身体だって壊れないほうがおかしい。それにお前の上半身は何だ!シュワルツ ネッカーか、まるでボディービルディングの選手じゃないか!」
「ベットに寝て(治療)いるのも良いけど、そこの根源を考えてみろ!いつまで経ってもスーパースタートップトップにはなれないぞ!」
と言うのである。全くその通りである。
「私も100%これに同意します」と 私もそこで言ってしまった。

いかに強い身体を作るかということよりも、いかにして怪我をしないような選手になるか。いかにサッカーに適した身体を作るか。もっと突き詰めて言うならば、その選手(プレースタイル)にあった身体を作るかが重要である。
人間の身体は、刺激を与えなければ、衰退し、刺激を与えすぎれば、壊れてしまう。その種のスポーツ、その選手のプレースタイルにあった適度な刺激が重要だ。そのために試合の分析は、とても重要だ。
そして、自分自身が何をすべきかを考えなければいけない。ただ、コーチの言う通り、トレーナーの言う通りにしても何も解決はしないのだ。トレーニングは、何でもやれば良いというものではない。 自分なりに自分の身体を考え、それから、実行することである。
これをこの師匠は、自分の経験から…

ハングリーほど強いものはないけれど

自国がこんな状況下で戦うチームと対戦する日本代表アンダー23は、苦戦するだろう。
彼らを上回る精神力とは、どのように養うことができるのだろうか?
サッカーはルール有きの戦争だ。ロンドンオリンピック目指して頑張ってほしい。