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運動器セラピスト

11月に運動器セラピストの講習会を受け、昨日、その認定証が届いた。
これで、私は、みなしPTとして、私の治療で保険点数が取れるようになった。

鍋島整形は、保健医療施設なので鍼灸マッサージ師、柔整師は、自由診療ができない。もし、鍼灸、マッサージ行為を行った場合は、混合治療とみなされてしまう。

しかし、PTと同様な医療類似行為(PTの指導のもと)をして、保険点数を取ることができるには、この講習会で認定されることだ。

これから、鍋島整形では、基本的に金、土曜日は、予約で治療を行います。
もし、治療を希望される方は、tomendojp$gmail.com ($wo@変えてください)

もちろん、通常の診察の流れでドクターの診察の後になりますが、徐々に施術していきたいと思います。



スタッフ募集

今年もあと1ケ月となりました。本帰国して半年が過ぎようとしています。
2004年、2007年にトヨタカップにミランの一員として来日したのは、もう遠い昔のこととなりました。

今年は16年ぶりの日本で冬を過ごすことになりました。

過去は経験として重要だけれども、それにとらわれていると現状の判断を見誤ってしまう。

先日、おゆみの中央病院の先生とお話しする機会をいただいたが、歴史を良く勉強されており、今現在を分析し、将来を見据えておられる方でした。
トップに立つ人は、こうあるべきなのかもしれないと強く感じました。
「過去を学んで将来を見据えて、現在を生きる」でないといけないのでしょう。

トップに立つ人は、それができなければ、みんなの努力が利益、貢献につながらなくなってしまう。
トップが方向を間違えれば、一緒に仕事をしてくれている仲間を惨めな方向に導いてしまう。

ACミラノでは部下のポジションでしたので、上司をいかにして納得させるかを考えながら行動してきましたが、今度は自らがどうすべきか そして どう仲間を説得、納得させてしていくかを考えなければいけません。

私が当然こうするのは当たり前だと思っっていることが、そうでないことがそうそうあるのは当たり前ですが、それが多すぎる気がします。
しかし、私自身がそれをなぜそう思うのか、なぜ私はそうしたいとのかをしっかり分析し、伝えなければいけないのでしょう。

選手の身体を分析してきた今までと、人の心理、行動を考えるのとでは、だいぶ違うようです。当たり前のことですが。

今思うとアンチェロッティ監督が世界の超一流選手をまとめる手腕を間近に見てきたのだから彼の動言をもう一度思い出す必要がありそうです。



ところで、鍋島整形外科の増築も進んでおり、新装開院を来年4月を目途に進めています。

我々の診療所のテーマは、スポーツを通じて健康増進だと考えています。
午前中は、シニアを対象に治療から運動指導まで、そして 午後は 中高生を中心にスポーツ選手を支えていきたいと考えています。
また、スタッフの必要部署もはっきりしてきました

今後は、治療だけにとどまらず、運動能力、動作分析等、そして 運動処方までやっていければ良いと思いますがそう簡単ではないのでしょう。

そこで このような方向で行く鍋島整形外科に興味がある若い理学療法士を募集します。
募集条件

この精神で行けるのかな?

チームが一丸となって戦うためには、色々な考え方がある。個人を犠牲にしてでもチームのために尽くすことは、重要なことである。
しかし、1つ間違えると選手の最も大切な個性をつぶして平凡になれという事になってしまうこともある。

ミランが世界一になった時のメンバーは、とても個性的だった。だから、合同練習が終わって監督が説得して練習をやめさせる時もあれば、練習に遅れてきて高額な罰金を払った時もあった。しかし、すべての選手が協調性を持っていたと思う。

ガツーゾ選手などは、その典型かもしれない。そして、その個性的選手を上手に扱えたアンテェロッティ監督も選手の心理を十分に理解していた。
超一流のサーカスの猛獣使いがアンチェロッティ監督だったかもしれない。

これを十分に理解した上でクラブ作りをしないと個性的な選手はつぶれるか、さもなければ去っていき、金太郎飴のような選手が残るだけになってしまう。
このような選手が100人集まっても強くはならない。

最近のエスパルスは、どうなんだろうか?

黒髪のこの男を見ているとエスパルスに個性を削がれてただの選手にされているように感じてならない。
世代の違いで考え方は、たくさんあるから私の意見が間違っているかもしれない。
しかし、私の経験から決して良い方向に行っているとは思わない

若いころから染めた髪型は彼の象徴であり、個性の象徴であったと思う。その髪の毛を黒にすることにクラブはどれだけの価値を感じているのだろうか。
個性的な選手が集まり、剛腕の監督が選手を操る。これを目指してほしい。また目指さないとJ 1復帰は大変だと思うのは私だけだろうか。
村田和也選手が来シーズンは、オレンジの髪色で出発したらエスパルスはJ 1復帰に一歩近づくだろう。

facebookブログ

講演

先日、清水のサッカー少年時代の友人の山田君のつながりで講演をさせていただいた。
彼とは、同じ学校で勉強をしたことがないのになぜかサッカー仲間でずっと友達として続いている。
こんな関係は、清水でなければないだろう。

彼は、清水で税理士として活躍している。
そんな彼から税理士さんの集まりがあるので、その時に何か話してくれないかということだった。
清水エスパルスで働いていた時にお世話になった村上先生と3人で飲んでいたときだったので、ふた言返事で簡単にOKした。
しかし、後で考えてみて、先を考えず受けたけれども何を話してよいか皆目検討がつかなかった。

これまでに帰国して何回か人様の前で話したけれども、対象者は、サッカー選手、指導者、治療家等だったので、言わば私の専門分野の話をすれば良いので、結果の良し悪しは別として、気分的にはプレッシャーはあまりなかった。
ところが、今回の参加者の皆さんは、税理士でサッカーに興味があるかどうかも分からず、年齢も私と同年代以上、加えて皆さん事業主でバリバリのやり手の方を対象ということだったからこれは大変。

主催の大同生命の大野さんと相談し、今まで話したことがなかった内容だけれども、私と働いたミランの監督である5人、それぞれの監督と選手とのエピソードを話し、経営者である皆さんと監督は同じであること、そして、専門性(サッカーとか、税理)よりも人間力の方が選手は惹かれ、結果的にチーム力はアップするという内容にした。
そして、アンチェロッティ監督の人間力を私自身も改めた感じた。

聴講者の皆さんはどう感じたかはわからないが、これから何回かやっていけば、この内容も面白いと自分自身でも思い、なんでもやってみること、そして、困ることが必要なんだと改めて感じた


いろんな見方

1週間程前、このブログの閲覧者が急に増えたので、色々探したが、分からなかった。

ところが、日曜日に友人と話していると、本田選手のミラノでの発言の話が出てきて、「お前も同調しているけど、どうなの?」

という話で、謎が解けた。下記の記事を読んだ人が私のブログに来たのだ。

本田だけではない…元ミランの日本人トレーナーも懸念する伊サッカーの未来

私がこの取材を受けたのは、本田選手の発言の前出し、イタリアのメディカル、フィジカルは決して世界の最先端ではないこと。そして、ブラジルは、その街の大学と連携ができている点で、素晴らしいということは、喋った。
しかし、こんな形で記事になるとは、思わなかった。
取材後、載せる文章をチェックさせてくださいと言い、了承もしてくれたので それを待っていたが、結果としてこうなってしまった。

本田選手の発言に対して、避難する気もないが、同意する気もない。私は、今更、契約を終えてから、元所属先の悪口は、言いたくなし、契約中にそれなりに上司にも意見は言った。

私が言ったからといって、何かが変わったこともなかったし、変わりそうにもなかった。
あとは、自分でここに残るか、それとも去るかは、クラブ側も決めることができるが、私にも決定できるのだから、私は、家族が本帰国したから契約を更新しないと言って、上司であるドクターが嫌だから更新しないなどと言わなかった。

ただそれだけ。

本田選手の発言に私のコメントが加わえられているとは思わなかったのでびっくりした。


スタディアム

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先日、ミラノエキスポの関連イベントのお手伝いする機会を頂いた。
静岡市長さん自らが、静岡茶をミラノ市民に紹介するという企画でした。

高校時代の先輩で静岡市役所の白鳥さんから連絡があり、私が過ごした街、静岡市とミラノ市の関係の仲で静岡茶を面白い形で紹介ができないかと言う内容でした。


私は、生まれてから高校卒業までの18年間を静岡で過ごし、そして、38歳から54歳までの16年間をミラノ市で過ごしたので、何か私に良いアイデアがないかと言う相談でした。
ミラノの友人に相談したところ、それは、もうこれしかないでしょうと言うことで 田辺市長さんのパフォーマンスをお手伝いした。

静岡とミラノの共通点は、何といっても「サッカー」。
清水エスパルスでプレーしたダニエレマッサーロ選手の縁でACミランで働くことができた私。これを使わない術はないと言うことになりました
イベント内容は、旧日本人学校で、現在シードルフ(元ミラン選手、監督)が経営している日本食レストランで 田辺市長、マッサーロ、私でミラノ在住の日本人を招き、静岡茶を紹介し、レストランの一般のお客さんにも試飲して頂くと言うものでした。
サッカーが縁でビジネスの協力ができたことは、とても有意義なことだと思います。

ところで そんな機会を頂き、田辺市長さんとも少しお話ができたことはありがたかったと思っています。

いくつかの話題がありましたが、新サッカースタディアムの建設についての話もすることができ、私なりの意見をほんの少しだけれども話させてもらいました。

そこで、私の考えを静岡市民の皆さんに伝えたいと思います。

静岡県にはプロ野球のチームがないので、県民がスポーツで熱く盛り上がることができるのは、サッカーしかないと言うこと。(バスケット等もありますがアメリカの様に盛り上がっていません)、そして、静岡県としてはとても寂しい限りですが、名門ジュビロ磐田がJ 2、そして、清水エスパルスも停滞しているという状況です。
静岡県にはサッカーも野球もトップリーグのトップにいないのは大変寂しいですね。

ところでそんな中、東静岡駅にサッカー専用競技場建設の話があるというのを聞きました。

私には、サッカー競技場の必要性と言うよりもコミュニティーセンターとしてのサッカー場を作るべきと考えます。つまり、サッカー場だけを作っても何も価値はないからです。
想像…

3か月経過

あっという間に3ヶ月が過ぎてしまいました。
更新がないとみんなに言われて今日に至っています。

さて、この更新をさぼっていた間に色々なことがありました。

やはり、一番は、エスパルスが一向に勝てないということです。
間近で様子を見ていましたが、サッカークラブの運営は、簡単ではないことを感じます。結局、現状良ければすべて良しということはないのですね
数年間の蓄積が今の結果だと思うと、この半年でそれを取り返すということは、できないのでしょう。
現状の結果は、後からしっかり現れてくるのです。だから、先を見込んで何か対策を取らないといけないのでしょう。
誰もがこんなことは分かっていますが、当事者は簡単にはいきません。

私としては、怪我人の復帰のために協力させていただき、外人3人に復帰の目途がついたところで少し離れ、次の仕事を決めたところで、また、2人の外人選手が、怪我してしまいました。
時間が許す限りお手伝いをさせていただきましたが、途中で投げてしまった形になってしまいました。でも、エスパルスのトレーナーは、しっかりしていると思いますので順調に復帰すると思います。

そして、次の仕事というのが、選手個人との仕事でした。ミランの選手の要望で1ヶ月間治療をすることです。
この選手は、昨シーズンは、私が担当していて騙し騙しプレーをさせていたのですが、今シーズンは担当者がいないので、お呼びが掛かったということです。

ジャンパーズニーです。
ミランの一員でないので、ドクターの責任下で仕事をしないため、自由に治療でき、やり易さでは、昨年の比ではないのですが、アスレチックトレーナー、コーチとのコミュニケーションが容易でないため、そこに問題が出てきています。
やはり、組織で協力して、復帰させるという事が一番良いのでしょうが、難しいですね。
治療の感触としては良くなる感じがするのですが、翌日は、痛みが戻っているという繰り返しの日々が10日続いています。何が問題かを振りかって考えています。

そんな中、トレーニングの現場が見れないのでミランのスタッフと会話するのですが、今一歩ピントが合わないのです。

何々のトレーニングをしていいのかとか、 この治療をしていいのかとかの問答になってしまうのです。
私は、選手の状態を伝える際、気を付けていることは、まず、今の状態を説明します。局所の問題、特に痛みを感じ…

お知らせ

出版を記念した、書店でのトークイベントのお知らせです。 興味のある方は、ご参加ください。 もちろん、書籍を購入しなければいけませんが!
書籍を購入した人に、イベント参加の整理券が配られます。 電話での取り置きもできるので、事前にお店に足を運べない人でも予約できます。下記詳細です。
★下記詳細★ 『一流の逆境力』遠藤友則トークイベント  ブックファースト新宿店 /14(火)午後7時~http://www.book1st.net/event_fair/event/page1.html 『一流の逆境力』(SBクリエイティブ)の刊行を記念し、トークイベントを開催します。世界最高峰クラブミランを退団後、初めてとなる貴重なイベントです。テーマは、「超一流の成功のための習慣」。 参加ご希望の方は、下記要項をご確認の上、整理券をお求めください。
【定員】先着40名様 *お電話でのご予約承ります。(電話予約枠がなくなり次第終了とさせていただきます。)
【参加条件】
対象書籍ご購入の際にイベント参加ご希望の旨、お申し出ください。先着で整理券をお渡しいたします。
【お問合せ】ブックファースト新宿店 03-5339-7611

清水エスパルス

本帰国し、その週の日曜日に実家のある清水の兄の所に帰り、そこでエスパルスの監督である大榎氏と怪我人の状況を聞き、翌日、でしゃばって外人選手の治療をさせてもらった。
そこで、結果的にエスパルスとメディカルアドバイザーという形で、関われるようになった。
外人選手の対応には慣れている私には、もってこいの仕事のように思う。
これから時間が許せば、治療だけではなく、選手、また、スタッフにもミラノでの経験を伝えていきたいと思う。
偶然とはいえ、こんな機会を与えてくれたエスパルスの社長をはじめ、スタッフには感謝している。

まずは、今日の最終戦に勝ってほしいが、そんなに甘くはないのだろう。

再出発

2014‐5のシーズンも終了し、私のイタリア生活も終了した。
16年は、長かったような短かったようなそんな感じだ。
シーズン終了後、7日間の旅行をし、一昨日本帰国した。

これからは、鍋島整形外科をベースにしていろいろな活動をしていきたいと思っている。
増築している棟は来年2月に完成だからそれまでに、やらなければならないことは、たくさんある。

スポーツ整形として充実させていくためには、理想と現実のギャップを少しでも埋めなければならない。そのためには良いアイディアが必要だ。

求人もしなければならない。

読者の中には、放射線技師でスポーツ整形に興味がある若者はいないだろうか?
これからMRIも導入するから、技師一人体制では成り立たない。かといって熟練の技師に払うだけの予算もない。
若くて、スポーツ整形に興味がある人なら、それなりに満足した仕事を提供できると思う。
勉強もできる環境を作っていくつもりだ。

興味のある方は、ぜひ、連絡ください。

問い合わせアドレス  tomendo0001($)yahoo.co.jp  遠藤まで

 ($)を@に変えて連絡ください。追って担当者から連絡します。



どうして!

新聞でしか情報がないから こんなこと書いてはいけないのかもしれない。 しかし、不思議すぎることがあったので書きたいと思う。
日本代表の武藤嘉紀選手の移籍先が、チェルシーではなく、マインツになるということらしい。 なぜ、チェルシーでなくて マインツなんだろう。
世界でトップクラスのクラブからオファーがあったのにどうして行かないのだろうか?
本人と直接話したい。 私の常識では考えられない。
記事には、本人が行きたいところ選ぶと書いてあるが、本人なんて全く世界のサッカー界を分かっていないのに 周りの人々は、どんなアドバイスをしているのだろうか?
ACミランにも チェルシーからレンタルで来ているVANGINKELという21歳の選手がいるが、チェルシーで試合に出れなければ、格下のクラブであるACミランでプレーはしているのだ。 それよりも世界のトッププレーヤーと寝食を共にすることの価値は、1年試合に出れなくてもそれ以上の価値はある。
なぜ、それが理解されないのだろうか!それとも他の条件があるのだろうか
だれかマインツに決定する理由を教えてほしい。

代理人業

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今日は休日。

16年お世話になった方と昼食をしてきた。
彼は、ミランのナンバー3というポジションから、成績不振の責任とるかたちでミランを去り、今は、バルセロナのスカウティングをやっている。
また、同席したのは、こちらでも有名な代理人のダミアーニ氏だった。
スペインの携帯電話番号も教えてもらい、これからもよろしくと挨拶してきた。
彼から、「最近は日本の選手がドイツで活躍しているから、良い選手がいたら連絡してくれよな」と言われた。
これから日本の若い選手を発掘して、ミランはもとより、バルセロナにも送れるラインはできた。
友人の出世は本当にありがたい!

まるで日本に帰ったら代理人業をやるかのような感じで別れの挨拶をしてきた。

繁栄から衰退

あと2週間

1998‐9年のザッケローニ監督のリーグ優勝の翌年から3年間Under19(プリマヴェーラ)のチームで働き始め、2003‐4年のアンチェロッティー監督の時からトップチームで働き始め、現在に至っている。

プリマヴェーラの当時の監督は、タソッティで、育成部長がバレージだった。

それから タソッティがトップチームのコーチに就任して2年も経たない内に私もトップチームで働くようになった。。

2003年の8月からトップチームに加わった私は、そのシーズンのUEFAチャンピオンズリーグに優勝することができたのは、全くのラッキーだった。

それからまさか東京で行われたトヨタカップに2回もミランのスタッフとして参加できるとは、夢にも思わなかった。

それに加えて、ワールドカップの本大会にも2006年のドイツ大会、2015年のブラジル大会にもスタッフとして、ウクライナ代表、ガーナ代表に帯同したことも、ラッキーとしか言いようがない。

みんなが私の職歴を見たら吃驚することだろう。
何しろ、ACミランというクラブとして参加できる大会すべてにおいて優勝経験があるということなるからだ。

これも運が良いとしか言いようがない「ラッキー人生」である。

しかし、これは、単にこのクラブにいただけのことである。それよりも経歴として価値があるのは、ここ数年の衰退していくACミランの中で働いていることだ。

チームが強い時の状態、選手の何気ないしぐさが、プロとして当たり前のように思っていた私が、今のクラブ内の選手の行動を見ると、その違いを感じる。

その超一流とそうでない選手の違いを自分の目ではっきりと観察できたことは、ミランの全盛期を経験すること以上に勉強になったように思う。

この16年間は、まさに「ACミランの繁栄から衰退」というドラマを見ることができたのは、私としては大変貴重な経験となった。







狼少年

あと40日

16年間のミランでの仕事が終わるが、6~7年前から辞める、辞めると言っているので、最近では、周りの関係者から「また、遠藤の辞める発言か!」と思われている。

そう言われれば、しょっちゅうそんなことを言っていたのかもしれない。
サラリーが少ないから生活できないので日本に帰ろうと思ったこともあった。
ドクターと合わないからやってられないので辞めるとか。
選手と一緒に他のクラブに行くから辞めるとか。

まあ、色々あった。

最近は、私自身が「今度は絶対だ」と言っても、信用しない選手もいる。そうかと思えば、私がよく診ている選手は、「サラリーが倍になっても辞めるのか?」と言ってきたりもする。

だから私は、こう答えている。


「そう 絶対に辞めるんだよ!でもね あと1か月で イタリア女性の彼女ができたら来シーズンも残るかもしれないけど!」

そう言うと みんなが「それは無理だな!」と言って 笑って終わる。



「羊飼いと狼少年」というイソップ寓話でも、最終的に狼が来ていて、子羊たちは食べられてしまっている。

私の出身地の静岡も地震がくるくると言われているが まだ来ていない! 県民の意識も下がってきているが、これもいつかはくるのだろう。

遠藤友則という狼少年も ここ数年、私に対する評価が悪いと契約更新時に言っていたが、責任者の評価は低かったから 辞めることにした。

それなのに今さら動いても もう遅い! 



立つ鳥跡を濁さず と言うけれど

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あと 2ヶ月を切りました。
皆さんご無沙汰しております。ここ数日、ディナモキエフの選手が、友人の診療所に来ていて治療をしたり、体調は花粉症で最悪の中、ようやく、ブログにたどり着きました。(自分としてはうまい言い訳と思っています)

ところで、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉がありますが、最近、この言葉の本当の意味は何なのか考えるようになりました。

「立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。また、引き際は美しくあるべきだということ」です。そう辞書に書いてあります。

私も両親から良く言われた諺ですので、憶えています。

しかし、よくよく考えてみると、逆に「立つ鳥」だからこそ、出来る事、言えること、もっと大げさに言えば、捨て身でなければ出来ないことが、出来る、言えるのが「立つ鳥」の立場ではないのかなと思うようになったのです。

我々のような毎年契約更新する者にとっては、職場をより清らかに(正しく)しようとして、組織内を一度濁したりしたら、それで終わりになってしまうので 何もできないのです。 そうなると要領の良い者が幅を利かせて、まじめな者がバカを見る的な状況になり、良い職場環境ではなくなり、それは、チームの成績にも反映してしまいます。
では、単純により良くすれば良いのに、なぜかしない、できないというような理不尽なことは、世の中には、沢山あります。また、その理不尽なことが嫌ならば、その組織から出て行けば良いのであり、我慢できるなら、留まれば良い。ただそれだけなんでしょう。 これは、どこの世界でも同じで、その当事者である本人が決めれば良いことなのです。
しかし、16年も居たからこそ、「雨降って地固まる」という諺があるように、私がその雨になることができるのではないかと思うのです。
そうすることが本当の意味での「立つ鳥跡を濁さず」という諺の、「去っていく者」、つまり「立つ鳥」の役目ような気がします。
まあ、このようにも思いましたが、これから先、何でミランに世話になるか分からないし、これはこうあるべきと真実を追及することよりも、何も言わず、そっと出ていく方がこの先も得だろうという結論にはなりました!
もし、私が大物だったら、ここで何かするのでしょう。しかし、私は小物ですから、16年も過ごしてきた場所で、見苦しくない形で 立ち去る方がどう見ても良いのでしょう。

あと2ヶ月半

前回の投稿が1月5日でしたので 随分ご無沙汰しておりました。
ミラン勝てないですね!なぜでしょうか?

1月から、医療グループもメンバーが少し入れ替わり、体制がかなり変わりました。
そして、監督が代わる度に医療グループのシステムも変わり、10年以上ここにいますが、一向に体制が整いません。ある時期には、自分が何とかできるかもしれないと思った時期もありましたが、やはり、無理でした。

家族も日本に本帰国し、この歳になって単身でミラノでの生活がつまらなくてしょうがありません。可愛いイタリア女性でも見つかれば、また、違った人生が始まるのでしょうが、そんな甲斐性もありません。
そこで、来シーズンは、契約を更新しないことに決めました。
数人の選手からは、引き止められていますが、ここにいても時間の無駄であると思うようになってしまいました。

私は、ミランの第2の黄金期の2003年からトップチームで働くことができ、そして、今年は、かなり大変なシーズンになっていますので、ちょうど繁栄から衰退までのミランを、中の人間として過ごさせてもらいました。

色々な事がありましたが、16年間は、実に長かったように思います。38歳で来て、54歳で帰るという事になります。

今までの16年間のこちらでの経験を2冊の本に残せることになりました。
とてもありがたいことです。

1冊は、㈱カンゼンから3月14日発売されますが、これは、小松孝さんが2年間に渡って私をはじめ友人、そして恩師等に取材し、私の半生を記してくれています。

もう1冊は、4月に発行される書籍で、世界のトップクラスの選手の仕草や考え方を私が感じたままに書いています。

ぜひ、興味のある方は、人から借りたりせず、ご購入ください。

また、シーズン終了後の6月中旬からは、私の師匠である千葉市の鍋島先生のもとで働かせてもらうことにしました。
今まで経験してきた事をこれから色々経験していかなければならない若い方に引き継いでもらいたいと思います。
鍋島整形外科では、来年4月をめどに増築し、地域の方々とスポーツ愛好家により一層貢献してくということですので、私もその一員として頑張って行きたいと思います。

書籍の発行にも一段落しましたので、ブログも頻繁に更新して行くつもりです。








ドクターの仕事3

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明けましておめでとうございます。

年末にDUBAI遠征、明日から リーグ戦が再開されます。
チームのリズムは、出来てきたようですが、試合はやってみなければ分かりません。勝てば、波に乗ってそのまま行けるように思いますが!

それでは、ドクターの仕事についてですが、私もそんなに多くのクラブ、チームを見ている訳ではないので、これがすべてと言うことはできませんが、私が思う理想的なドクターは、ブラジル、サンパウロのクラブチームのドクターです。

その理由は次の通りです。

クラブが地元の大学、特に医学部と関係を持っているということです。サンパウロ大学の医学部出身のドクターが、チームドクターになるという事は、そのドクターをバックアップする大学があるという事です。これがすべてです。
契約した数人のドクターは、常にサンパウロ大学医学部の援護があり、全ての疾患、ケガに対応できるということになります。
また、医学関係だけにかかわらず、運動生理等、フィジカルに関しても関係を持てるという事です。


6月のワールドカップの終了後、私の20年来の友人であるドクターのサンパウロのお宅に伺い、色々なサッカー、ビジネス、医療の話をし、そして、最終日に彼の紹介で知り合ったイタリア系のブラジル人ドクターと食事をしました。彼は、今ではFIFAのブラジルドクターの責任者になっていました。
彼は、整形外科医で、専門は膝です。3人で食事をしながら、最初は、MRIの画像診断等の話でしたが、次第に話は、フィジカルトレーニングに移り、心拍数とか、持久力等のフィジカルの話になりましたが、彼は、専門外であるにも関わらず、ミランのフィジカルについて、いろんなことを私に質問してきました。私には専門外で全くその細かいことについて分かりませんでした。

私は、なぜ、そんなに専門外の分野の知識があるのか尋ねてみると、その答えは、ドクターは、フィジカル、メディカルの総責任者なのだから、理学療法士とマッサージ師と話すだけでなく、フィジカルコーチとも関係を持たなければならないのだと言うのです。

それでは、どのようにして知識を得たのかと問うと、大学病院には、運動生理の専門ドクターとも常に交流しているし、フィジカルコーチも最新の情報は、この運動生理のドクターから得ているというのです。したがって、専門外でも、運動生理のスペシャリストと常に交流し、フ…