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狼少年

あと40日

16年間のミランでの仕事が終わるが、6~7年前から辞める、辞めると言っているので、最近では、周りの関係者から「また、遠藤の辞める発言か!」と思われている。

そう言われれば、しょっちゅうそんなことを言っていたのかもしれない。
サラリーが少ないから生活できないので日本に帰ろうと思ったこともあった。
ドクターと合わないからやってられないので辞めるとか。
選手と一緒に他のクラブに行くから辞めるとか。

まあ、色々あった。

最近は、私自身が「今度は絶対だ」と言っても、信用しない選手もいる。そうかと思えば、私がよく診ている選手は、「サラリーが倍になっても辞めるのか?」と言ってきたりもする。

だから私は、こう答えている。


「そう 絶対に辞めるんだよ!でもね あと1か月で イタリア女性の彼女ができたら来シーズンも残るかもしれないけど!」

そう言うと みんなが「それは無理だな!」と言って 笑って終わる。



「羊飼いと狼少年」というイソップ寓話でも、最終的に狼が来ていて、子羊たちは食べられてしまっている。

私の出身地の静岡も地震がくるくると言われているが まだ来ていない! 県民の意識も下がってきているが、これもいつかはくるのだろう。

遠藤友則という狼少年も ここ数年、私に対する評価が悪いと契約更新時に言っていたが、責任者の評価は低かったから 辞めることにした。

それなのに今さら動いても もう遅い! 



立つ鳥跡を濁さず と言うけれど

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あと 2ヶ月を切りました。
皆さんご無沙汰しております。ここ数日、ディナモキエフの選手が、友人の診療所に来ていて治療をしたり、体調は花粉症で最悪の中、ようやく、ブログにたどり着きました。(自分としてはうまい言い訳と思っています)

ところで、「立つ鳥跡を濁さず」という言葉がありますが、最近、この言葉の本当の意味は何なのか考えるようになりました。

「立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒め。また、引き際は美しくあるべきだということ」です。そう辞書に書いてあります。

私も両親から良く言われた諺ですので、憶えています。

しかし、よくよく考えてみると、逆に「立つ鳥」だからこそ、出来る事、言えること、もっと大げさに言えば、捨て身でなければ出来ないことが、出来る、言えるのが「立つ鳥」の立場ではないのかなと思うようになったのです。

我々のような毎年契約更新する者にとっては、職場をより清らかに(正しく)しようとして、組織内を一度濁したりしたら、それで終わりになってしまうので 何もできないのです。 そうなると要領の良い者が幅を利かせて、まじめな者がバカを見る的な状況になり、良い職場環境ではなくなり、それは、チームの成績にも反映してしまいます。
では、単純により良くすれば良いのに、なぜかしない、できないというような理不尽なことは、世の中には、沢山あります。また、その理不尽なことが嫌ならば、その組織から出て行けば良いのであり、我慢できるなら、留まれば良い。ただそれだけなんでしょう。 これは、どこの世界でも同じで、その当事者である本人が決めれば良いことなのです。
しかし、16年も居たからこそ、「雨降って地固まる」という諺があるように、私がその雨になることができるのではないかと思うのです。
そうすることが本当の意味での「立つ鳥跡を濁さず」という諺の、「去っていく者」、つまり「立つ鳥」の役目ような気がします。
まあ、このようにも思いましたが、これから先、何でミランに世話になるか分からないし、これはこうあるべきと真実を追及することよりも、何も言わず、そっと出ていく方がこの先も得だろうという結論にはなりました!
もし、私が大物だったら、ここで何かするのでしょう。しかし、私は小物ですから、16年も過ごしてきた場所で、見苦しくない形で 立ち去る方がどう見ても良いのでしょう。